【日曜日の初耳学】林先生×菅田将暉

こんにちは Shizukuです。
俳優・アーティストとして第一線で活躍する菅田将暉さん。実生活では父となり、守るべきものが増えたことで幸せも倍に。そんな菅田将暉さんの今までの道のりに注目してみたいと思います。

〖目次〗
1 菅田将暉さん来歴
2 菅田将暉評
3 見せない努力と自分評
4 まとめ

1 来歴
★2007年 中学時代から大阪市内に遊びに行った際にたびたびスカウト。

★2009年 9月より平成仮面ライダーシリーズ『仮面ライダーW』(テレビ朝日)にて主人公の1人・フィリップ役で俳優デビュー。

★2013年 主演した『共喰い』で第37回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。
日本テレビ系土曜ドラマ『泣くな、はらちゃん』・『35歳の高校生』に出演し、脇役ながら話題となる。

★2014年 映画『そこのみにて光輝く』で高崎映画祭最優秀助演男優賞、他の映画とあわせてTAMA映画祭最優秀新進男優賞、おおさかシネマフェスティバル助演男優賞などを受賞。
『ごちそうさん』でNHK連続テレビ小説初出演

★2015年 NHK土曜ドラマ『ちゃんぽん食べたか』主演
テレビ朝日系金曜ナイトドラマ『民王』に遠藤憲一とダブル主演。第1回コンフィデンスアワード・ドラマ賞主演男優賞、第40回エランドール賞 新人賞を受賞。

★2016年 『ディストラクション・ベイビーズ』でヨコハマ映画祭助演男優賞
『セトウツミ』『溺れるナイフ』で日本映画プロフェッショナル大賞最優秀主演男優賞を受賞。
テレビドラマ『ラヴソング』や『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』に出演
KDDI「au三太郎シリーズ」で鬼ちゃんを演じ、お茶の間にも顔が知られるようになり、オリコンによる調査で2016年度のブレイク俳優1位を獲得

★2017年 NHK『おんな城主 直虎』で大河ドラマ初出演。
4月3日から『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)でレギュラーパーソナリティを担当。『あゝ、荒野』で第41回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。『キセキ -あの日のソビト-』『帝一の國』『火花』と合わせて数多くの映画賞主演賞を受賞。

★2018年、1月期山﨑賢人主演の日本テレビ系日曜ドラマ『トドメの接吻』に友情出演し、主題歌「さよならエレジー」を手がける

★2019年、俳優デビュー10周年を迎える。

★2020年 主演映画『糸』8月に公開。

2【菅田将暉評】
★大高宏雄(映画ジャーナリスト)は単館系、商業映画両方で代表作がある菅田を「商業性、芸術性の境界、枠組みを軽々と突破していく、稀有な俳優」と評している。

★山戸結希(映画監督)は「秀才に見えるが現場に入ると『この人は本当に天才なのだ』と思うことがすごく多く、形式的な役からは零れ落ちる、もっと美味しい部分がはみ出ているというか、自分でも自分の力を持て余しているような印象」があったと語る。

★『セトウツミ』を監督した大森立嗣は「勘でやっているから同じ芝居が二度とできない」と菅田の欠点をあげながらも「頭が良くて理論的に話せるが、芝居になるとそれを全部壊して、予測を超えてくる」「カッコつけようという意識が一切なく、自分がどう撮られているかどう映っているかを気にしないで、芝居を投げ出してくる」「格好悪いこと、みっともないことをやりきっちゃう面白さがある」と評価している。

★映画『百花』を監督した川村元気は菅田は「共感力が高く、共演者の芝居に反応して色が変わっていくので、脚本に書いてあったことが何倍にも膨らむ感覚がある」と評している。

★『ミステリと言う勿れ』を演出した松山博昭は菅田の特徴について「理論的に考えてお芝居する人と、理屈はめちゃくちゃだけどパッションあふれる演技をする二つのタイプの方がいますが、菅田さんはその両方を兼ね備えている珍しい人。演技や作品についての理論もちゃんとしているし、本番となればパッションを持ってそれを実現できる。右脳と左脳が両方発達している、本当になかなかいない人だと思います」と評している。

★脚本家の坂元裕二は菅田について「良い人な面や悪い人な面、純粋な部分やどこか擦れた部分、闇を持っていたり、光を持っていたり。二つの反するものを同時に表現できる」「多面的で矛盾したものを抱えた俳優」であると評し「とても人間的で、唯一無二だと感じています」と語っている。

★スタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫は『君たちはどう生きるか』の青サギ役に監督である宮﨑駿へ菅田を推薦した理由について「菅田さん本人に自覚が無いまま、助演なのに時に主役を食ってしまうほどの存在感。それが青サギだとぼくは思った」「宮崎さんがどう思うかわからなかったが、菅田さんの声の演技を聞いてとても気に入ってくれた」と語っている。また、監督の宮﨑駿は「変な役でごめんね」と菅田に冗談っぽく謝っていたというエピソードが語られている。

★事務所のマネージャーによると「菅田はめちゃめちゃ地味な努力をすごくする人」だが「努力をしていることをあまり語らないので、パブリックイメージとしては天才っぽく見られやすいし、“器用だ”と思われがち」と言う。

★兼重淳監督は菅田について「キャラクター像を感性で感じ取り、ヒュッと役に入っていく。入り込んでいるからアドリブでも延々とできる人」と語っている。

★『鎌倉殿の13人』における源義経役に菅田を起用した脚本家の三谷幸喜は「僕がこう演じてほしいなって思いで書いた台本を、100%、もしくは120%で演じてくれた印象があります」「シリアスとコメディーの両立、どちらかに針が振ってしまうと違うんだけど、本当に微妙なところを嗅ぎ取って演じてくれている」と菅田の演技を評している。

★『火花』で漫才コンビを組んだ川谷修士は「(何も打ち合わせしてなくても)こちらに合わせてくれる」と、コンビを組んだ時の菅田の観察力と対応力の高さを上げる。

★「花束みたいな恋をした」で共演した有村架純は「絶対に人を否定しないし、むしろ人のいいところをどんどん見つけていく人、いつもその人のすべてを認め、受け入れてくれるんです。だから、菅田くんはみんなに信頼されるし、みんなが彼と仲良くなりたい、一緒に仕事をしたいと思うのかなと」と印象を語っている。

『菅田将暉』という役者には底知れない何かがある、そう思わせてくれる皆さまからの評価である。
テレビという画面越しでも伝わってくる菅田将暉の魅力ある姿から今後も目が離せない。

3 見せない努力と自分評

★16歳で親元を離れ知り合いのいない東京での一人暮らしは非常に苦労したという。

★役作りに合わせて頻繁に髪型や髪の色、体型を変化させている。『あゝ、荒野』でのボクサー役で体重にして20kgも差があるヤン・イクチュンと階級を合わせるため最大15kgも増量して肉体改造を行う。

★2014年の『海月姫』で女装をした際は10kg以上の減量と骨盤矯正を行い普段からハイヒールで生活して女性らしい体型をつくった。

★自身の性格について「興味のあることには熱中するが、それ以外には良くも悪くもものごとへの興味が薄い」「感情的になったり、人と争ったりするのが苦手」と話している。

役者人生の転機には『共喰い』を監督した青山真治との出会いをあげ、そこで衣装部や照明部と並ぶ映画の一部門としての「俳優部」という考え方を学んだ。また影響を受けた俳優には『共喰い』で両親役だった田中裕子と光石研の名をあげている。

★自分自身の俳優としての強みは「身長176cm、A型、長男、右利き、顔は濃くも薄くもなく、眉を隠すことで印象を変えられる」とデータ的に全てにおいて「普通」なので、どんな役にも寄せやすいのかもしれないと分析している。

★俳優の役作りによって、作品ごとに体型や声、日常生活でのテンションが変わってしまうので、歌もその時演じている役に寄って発声や歌い方が全く違うものになってしまうという。そのため過去に歌った時と同じ歌い方ができない。

★俳優業は責任ある立場で失敗できないものであるが、音楽はあくまで発展途上中の素人であり趣味で楽しくやるものと考えていて「役者は他人のため、音楽は自分のため」がモットー。しかし、タイアップでドラマや映画の主題歌などを担当する際はその作品のために歌うことを心がけており、山﨑賢人、竹内涼真、小栗旬ら俳優仲間が主演するドラマの主題歌を任される時は主演俳優のことを一番に考えながら歌っている。

★俳優業では常に演じている役として人前に出るので「毎日毎日役のこと、『誰かの人生のこと』ばかり考えてる」状態が何年も続き、徐々に自分自身のアイデンティティがわからなくなっていた。そのため「俳優の仕事ばかりしていると壊れてしまう」と感じている時期があった。その点、音楽活動では「自分の言葉で、衝動的に言葉を発せられる感じが新鮮」であり、「(俳優としての)役を作るにあたっても、自分の軸というか、感情の基点がないと、わかんなくなるじゃないですか。『何が当たり前か』が大切で。ラジオも音楽も、そういうものを確認できるんです」と語っている。

Wikipedia
4 まとめ
生まれ持った才能と資質もあるのだろうが、努力も人一倍されているのだと知ることができた。1993年2月21日生まれの31歳。純粋な心をなくすことなく、その実力をさらに開花させてほしいと思う。彼の歌う曲にも魂がこもり、演じる人物も味わいがある。そんな菅田将暉をこれからも応援していきたい。

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